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F5 BIG-IPやRadwareのアプライアンスを長く使っている企業では、更新を機にクラウド型WAFへ移行する選択肢が出てきます。ただし、Cloudflare、F5 Distributed Cloud、Radware Cloud WAFは、単純な後継機として横並びにはできません。
現在の機器が担っている負荷分散、SSL終端、アクセス制御まで含めて整理し、クラウドへ移す機能と残す機能を決める必要があります。まずは各サービスの位置づけを比べます。
| 比較項目 | Cloudflare | F5 Distributed Cloud | Radware Cloud WAF |
|---|---|---|---|
| 主な位置づけ | CDN、WAF、DDoS対策を統合したクラウド基盤 | マルチクラウド向けのWAAP・負荷分散・ネットワークサービス | 適応型WAFを中心とするクラウドアプリケーション保護 |
| アプリ・API保護 | WAF、API保護、Bot対策などを組み合わせる | WAF、APIセキュリティ、Bot DefenseなどをWAAPで管理 | WAF、API保護、Bot対策などを組み合わせる |
| DDoS対策 | ネットワーク・アプリケーション層を含むサービスを提供 | WAAPとL3/L4 DDoS対策を構成に応じて利用 | クラウドDDoS対策やアプリケーション保護を提供 |
| 既存環境との関係 | DNSやプロキシを切り替えて前段へ置く構成が中心 | F5製品の知見を生かしつつクラウドへ広げやすい | クラウド、オンプレミス、ハイブリッド構成を検討しやすい |
| 向いている検討 | 配信と防御を共通基盤へまとめたい | 複雑なアプリ配信とマルチクラウドを統合したい | 適応型ポリシーやマネージド保護を重視したい |
どの製品もWAFだけでなく、APIやBot、DDoSへの対策を組み合わせられます。差が出るのは、現在のネットワーク構成、既存製品の運用資産、どこまでベンダーやSOCへ任せるかです。
Cloudflareは、Web通信をグローバルネットワークへ通し、CDN、WAF、DDoS対策などを適用します。複数のWebサイトやAPIを共通のルールで管理し、配信とセキュリティを一つの運用へ寄せたい場合に検討しやすい構成です。
一方、オンプレミス機器が行っていた内部の負荷分散や特殊な通信制御まで、Cloudflareだけで同じ形に置き換えられるとは限りません。対象トラフィックと責任範囲を切り分けます。
F5 Distributed CloudのWAAPは、WAF、APIセキュリティ、Bot Defenseなどを備え、マルチクラウドや分散環境のアプリケーションを保護します。F5製品を扱ってきたチームでは、既存の設計思想を踏まえて移行を検討しやすいでしょう。
Radware Cloud WAFは、トラフィックの学習と適応型ポリシー、マネージドサービスを特徴としています。アプライアンスを含むRadware環境を運用している場合は、残す機能とクラウドへ移す機能をベンダーと整理できます。
F5 BIG-IPやRadware製品が担う役割は、企業によって異なります。WAFだけでなく、ロードバランサー、SSL終端、セッション維持、経路制御、独自スクリプトが使われていることもあります。
設定ファイルを移す前に、各機能を「クラウドへ移す」「配信元に残す」「廃止する」に分けることが重要です。長年使われていないルールも含まれるため、現行の通信ログと照合します。
最初からすべてのドメインを切り替えると、誤検知や証明書、外部連携の問題が起きたときに影響が広がります。代表的なサイトや非本番環境から始め、通常操作と障害時の挙動を確認します。
既存WAFとクラウドWAFを並行運用する期間は、二重に遮断される可能性があります。どちらのログを正とするか、例外設定をどこへ入れるか、切り戻しを誰が判断するかも決めておきましょう。
大規模なWAF移行では、製品の設定だけでなく、ネットワーク、証明書、DNS、アプリケーション、監査への対応が必要です。支援会社の実績を見るときは、どの製品を扱ったかに加え、どこまで移行を担当したのかを確認します。
現行調査、設計、テスト、切り替え、切り戻し、運用手順書まで成果物に含まれるかを比べます。アプリ担当や既存保守会社との調整役を任せられるかも重要です。
「24時間監視」と書かれていても、通知のみ、一次調査まで、ルール変更まででは対応範囲が違います。重大度の判定、連絡時間、緊急変更の権限、復旧後の報告内容を契約前に確認します。
Cloudflare、F5、Radwareのどれを選んでも、設計と運用が曖昧では防御力を生かせません。既存環境を理解し、クラウド移行後も改善を続けられる体制を選びましょう。関連製品の比較は、Cloudflareへの乗り換え・機能比較ガイドでも確認できます。
Cloudflare代理店の中には、独自の料金プランや運用サービス、日本語サポートなどを提供する企業もあります。
ここでは、価格やサポート内容に特徴があり、比較検討時に注目したい3社を紹介します。
| 初期費用 | 217,800円(税込) |
|---|---|
| 月額費用 | 165,000円(税込) |
| 最低利用期間 | 1ヶ月 |
| 対応プラン | ・GateCore独自プラン※
※Enterpriseプランへの |
| サポート | 月7時間の運用サポート(設定変更・検証・障害調査)、日本語サポート、4TB転送量、オリジン監視 |
※Cloudflare Workersを活用した開発・構築支援は別途オプションです。対応範囲・料金はお問い合わせください。
| 初期費用 | 220,000円(税込)~ |
|---|---|
| 月額費用 | 11,000円(税込)~ |
| 最低利用期間 | 年間契約(12ヵ月) |
| 対応プラン | ・Proプラン
・Businessプラン ・Enterpriseプラン |
| サポート | ACE資格を持つエンジニアがサポート |
| 初期費用 | 個別見積もり |
|---|---|
| 月額費用 | 個別見積もり |
| 最低利用期間 | 個別見積もり |
| 対応プラン | 公式HPに記載なし |
| サポート | 24時間365日体制の監視・分析 |